スパイス

様々なスパイスや効能を解説しています。

スパイスと香辛料、ハーブの違いと共通点

スパイスと香辛料は、同じものをさす言葉です。
英語と日本語の違いで、アップルと林檎の違いと同じです。

スパイスの歴史は非常に古く、私たちの食を豊かにするという目的より先に、食への安全や健康目的として活用され続けてきました。
スパイスは食品が腐敗したり臭みを放つのを防ぎ、今のように食が豊富でなかった人間の暮らしを支えるのに欠かせない存在でした。

古代からヨーロッパではシルクロードを伝ってスパイスを運ばせ、中世から近世にかけては危険な海を旅してまでアジア諸国からヨーロッパへとスパイスを輸入していました。
スパイスの利用が一般化すると、食を豊かにするアイテムとしての一面が強まり、どんどん身近な存在となっていきました。

ハーブはラテン語から由来しており、単純に草や葉っぱを意味する言葉で、日本語では薬草や香草と呼ばれています。
ヨーロッパでは伝統的なアイテムで、植物を料理や医療目的など、生活に幅広く活用され、アメリカ大陸の開拓がはじまれば新大陸にも広がり、世界各国にハーブの存在が広まっていきました。
宗教的役割と一緒になることもあり、魔よけとして珍重されることもあります。

現在ではハーブ独特の香りの正体であるエッセンシャルオイルの活用が一般的ともなり、アロマテラピーにも利用されています。
ストレス社会とも言われる現代では、ハーブといえばリラックス効果が得られるアイテムとしてのイメージも強まっています。

スパイスと香辛料、ハーブの違いと共通点について

スパイスとハーブは別物か、または同じ物かという答えは、実は曖昧です。

スパイスやハーブに関係した検定資格はいくつもあり、両者の違いと共通点を理解することは重要な要素のひとつのため、ある程度の分類は行われていますが、明確に違い分けることはできていないようです。

スパイスとハーブの呼び方の違いから考えてみると、スパイスは調味料として扱われる植物で、粉末等の加工を行い、食べ物に風味や香り、刺激、色などを与える調理補助食品とすることができます。
根や茎、実、樹皮、葉など、様々な部位を使用します。
ハーブは料理以外でも活用される一面を持つもので、スパイスの一種としてハーブがある、またはスパイスよりも多様性があるのがハーブとも言えます。
葉の部分を利用することが多いのはハーブの特徴です。

二つの違いは生産国の違いと歴史的に見ることもあります。
古くからヨーロッパではハーブが活用されていましたが、スパイスは遥か遠くの植民地から運んでくる貴重な存在でした。
そのため、自国で生産されるものはハーブ、自国以外から運ばれてくる刺激の強いものをスパイスと呼び分けたともいわれています。
どんな区別の仕方にしても、スパイスもハーブも食や生活を支える、植物由来の自然健康成分ということは共通しています。

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中国や韓国、インドのスパイス事情と歴史

スパイスは中国や韓国、インドといったアジア様々な国で古くから活用され続けており、シルクロード、さらに海路が開けて以降、ヨーロッパははじめとして世界各国に広がり、今では私たちの日本にも親しみある存在とまでになりました。

中華料理は日本人に最も親しみある外国料理と言えるほどフレンドリーで、ご家庭でも飲食店でも美味しくいただくことができます。
そんな中国料理とスパイスの歴史は非常に古く、イメージされるのが辛いスパイスでしょう。
元々は食べ物を長持ちさせたり、臭みを誤魔化すために辛い香辛料がふんだんに利用され、それが辛い中国料理のはじまりとなったと伝えられています。

中国や韓国、インドのスパイス事情と歴史について

代表的な中国スパイスとしては、朝天辣椒です。
特に辛い中国の四川料理が有名な四川省特産の唐辛子で、強い辛味と食欲増進する風味と味わいを持っています。
山椒の実を乾燥させた花椒も中国料理独自の味わいを出すスパイスで、唐辛子のような辛さとは違う独自の辛味を持っており、麻婆豆腐に欠かせません。
その他、星型の可愛い八角は肉の臭みを取り柔らかくしたり、桂皮はシナモンとも呼ばれ甘い点心やお茶に使われています。

海外旅行が容易で日本と非常に近いということで、韓国料理も私たちと身近な存在で、とにかく辛い、という唐辛子イメージが強いでしょう。
そうして、唐辛子を原料としてもち米、味噌麹で作ったコチュジャンは韓国の味です。
甘辛いコチュジャンが日本では定番ですが、本国では古くから辛さが強いものが一般家庭で作られ続けています。
目的はやはり、食べ物の日持ちや臭みとりで、昔は食物が今より貴重だったため、唐辛子は人間の生活を支える重要な存在だったのです。

唐辛子そのものも大量に使った、とにかく大辛料理も有名ですが、唐辛子の原産国はアメリカ大陸で、韓国に伝わったのは比較的近代になってからです。
唐辛子が伝わる以前は山椒の実が活用されていました。

インドはアジアが誇るスパイス大国で、カレーの国としても有名です。
代表的なスパイスをあげると、ウコンとも呼ばれカレー独自の色を生み出すターメリックをはじめ、コリアンダー、ローリエ、クミン、ブラックペッパー、サフラン、ナツメグ、ニンニク、ショウガ、クローブ、シナモンなど、きりがないほど存在します。
カレーはそもそも、山ほどあるスパイスを各自家庭が独自にブレンドした家庭料理がはじまりで、そのため調合法は無限に等しいと言われています。

古くからインド国民食としてスパイスは欠かせず、ヨーロッパに輸出するなど、国を支える重要な生産アイテムでもありました。
カレーは辛いということで唐辛子も活用されていますが、インドにおける唐辛子活用は16世紀以降の近代です。
アメリカ大陸からヨーロッパへ、そうしてインドへと持ち込まれ、カレーのスパイスとして加えられていきました。
カレーは伝統的でありながらも、時代に合わせて変化してきた国民食なのです。

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日本メディカルハーブ検定の概要や独学勉強法

メディカルハーブは日本語に訳すと、薬草、香草となり、私たちの生活の中で料理だけでなく健康目的として各分野で活用されている植物の総称となります。
近年は病気や怪我に対する近代医学が基本ではありますが、伝統的な自然療法に回帰した治療提案に注目することもあり、メディカルハーブは注目度を高めています。

そんなメディカルハーブについての知識、活用方法を初心者の方にも身につけてもらえるようにと日本メディカルハーブ協会が実施しているのが、メディカルハーブ検定です。

日本メディカルハーブ検定の概要や独学勉強法について

検定試験に限定はなく、どなたでも受験可能で、受験料は6480円、また同時開催試験のハーブ&ライフ検定との併願受験もできます。

試験形式はマークシート方式の60問となります。
内容はハーブに興味を持ち始めた方を対象にしているということで、入り口レベルに設定され、比較的入手が容易な15種類のハーブを題材とし、メディカルハーブの正しい活用基礎知識が求められます。
検定級は特に設定されていませんが、検定に合格すると、メディカルハーブの知識を仕事として活用できる知識を身に付けられるメディカルハーブコーディネーターの資格申請ができるようになり、さらに上位資格となるハーバルセラピストへの道も開けます。

ハーブ&ライフ検定はメディカルハーブの世界の第一歩となる資格ですから、独学勉強で合格も難しくないやさしい検定です。
近年合格率としては80%前後と高い合格率を保っています。
独学勉強法は、出題範囲となる15種類のメディカルハーブに的を絞ることとなるので、範囲の狭さも独学のしやすさに影響しています。

ただし、種類は少なくても特徴から活用法、様々な症状に適したハーブの選択など狭いながらもハーブ初心者にはやや深い知識も求められるため、公式テキストは必ず用意したうえで勉強しましょう。
また公式テキスト以外にも対策問題集等が市販されていますので、いくつかの教材を利用して視点を変化させて知識を高め、模擬テストも行っておくと合格しやすくなるでしょう。

独学に自信が無い方には認定校や認定教室による講座、プライベートレッスンも用意されていますが、手間やお金がかかってしまいます。
なるべく費用を抑えて、ご自分の都合に合わせてマイペースに勉強したいと希望するようであれば、まずはテキストなどを購入してみてから、独学が難しそうか一度判断してみるのが良いでしょう。

なお、メディカルハーブコーディネーター以上へのステップアップとなると、実用的な知識が求められてくるだけでなく、年会費等の費用も必要になってきます。
仕事目的に活用したいという方以外には、敷居が高くなります。

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独学で日本ハーブ検定に合格する方法

日本ハーブセラピスト協会が実施するハーブ検定は、日本で最初に開始されたハーブ関係の検定です。
ハーブは食を美味しくいただくだけでなく、日々の生活を楽しませたり、心身リラックスしたり、健康を維持したりと、多用な活躍をみせています。

そんなハーブの知識を高め、日々の生活での使いこなし方を目標としているのがこの検定の役割で、ハーブに興味を持ちこれから学んでいきたいという一般初心者の方にも挑戦しやすく設定されています。
また、ハーブ検定の上位にはハーブセラピストの上級認定試験も用意されており、ハーブのプロとしてのステップアップも目指すことができます。

独学で日本ハーブ検定に合格する方法について

検定級は2級と1級の2つに分かれており、1月、4月、7月、10月と、年4回実施されています。
受験料はともに8640円で、受検資格に年齢や制限等に制限は設定されていません。

1級からの挑戦や併願受験も可能ですが、上位のハーブセラピスト認定試験を受験する場合は、2級1級の両方に合格している必要があります。
2級の出題範囲はハーブを個人的に楽しめ、健康維持目的への活用知識が求められ、検定指定の各出題ハーブについて選択式と記述式のテスト、また試飲を行う実技を含めた60分で行われます。
1級の出題範囲は2級範囲に加えてハーブの歴史やブレンドティーの内容などが加わり、周りの方たちとハーブの知識と魅力を共有できる能力が求められます。
こちらも出題形式と試験時間は2級と同じです。

ハーブ検定では協会主催の講座、また講座には通えないけれども一人で勉強するのは自信がないという方のために通信講座も用意されていますが、独学合格も可能な易しい検定です。
ただし、独学で勉強するにしても、検定公式テキストは用意しましょう。

テキストとハーブキットを合わせても5000円あればおつりが来るくらいの金額ですからお手軽なうえ、ご自分の都合に合わせてじっくりでものんびりでも勉強していくことができます。
年に4回試験が実施されているので、独学でも挑戦しやすく合格もしやすいでしょう。

ただし、短期間で確実に合格したいと希望するのであれば、講座や通信講座を利用すると良いでしょう。
費用はかかってしまいますが、ハーブ検定2級1級を対象にしたハーブセラピスト養成初級講座では6回のカリキュラムで実際にハーブに触れながら学んでいくことができます。
また通信講座を受講している方であれば、希望すれば自宅でハーブ検定試験を受けることもできますから、遠方にお住まいで、試験会場に行くのが難しいという場合はこれを利用するのも良いでしょう。

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スパイスソムリエ認定試験の概要

スパイスソムリエは現在、スパイス香辛料アドバイザーに名称を変更している、日本安全食料料理協会が主催する認定試験です。
名称は変更されましたが、スパイスの歴史と種類を理解し、その有効な活用法と知識を身につけ、趣味から飲食業界などで役立てることが可能という点、また試験範囲や合格基準も一切変更はありません。

スパイスソムリエ認定試験の概要について

認定試験の出題内容は、スパイスに関する基本的知識となります。
様々なスパイス、それぞれの歴史や原産国、豊富な種類と分類に特徴、調理での有効な利用方法に効果と作用と、実際にスパイスを料理に扱うための知識だけでなく、雑学として身につけておきたい知識まで様々です。
受験資格は特に指定はなく、受検料は1万円、申し込みはインターネットから受け付けており、受験スタイルも在宅受験と容易な方法となっています。
試験は2ヶ月間隔で定期実施されており、合格基準は70%以上の評価となります。

年間試験実施回数が多く在宅試験ということで、豊富なスパイス検定の中でもチャレンジしやすい検定です。
本格的に学びたい方はもちろん、気軽な気持ちからスパイスの勉強に興味を持って、認定資格も得てみたいと思った方にも向いています。

容易な検定スタイルからして実用性が低そうにも思われますが、レストランや食品メーカー、香辛料メーカー、カルチャースクールなどで活用できるほど有効なスパイス知識を身につけることができ、その証明資格としても十分役立ちます。
趣味の範囲で楽しみたいという方にも敷居が低く、資格取得を切欠に興味を高めて飲食店を持ちたいと夢を膨らませる方もいます。

協会サイトで受験の申し込みが可能ですが、もちろん、必要なだけの試験勉強を踏まえた上でなければ合格は難しいです。
独学で学ぶという方法もありますが、スパイスに関する知識範囲は膨大で、ご自分だけで調べて的確な知識を身につけて合格するというのは困難です。
各種講座が展開しているので、そちらを利用すると良いでしょう。
ただ、試験費用とは別途、講座料金が必要となります。

講座の中には試験協会が指定している試験免除タイプもあります。
通常の講座であれば講座での試験勉強を修了した後に試験に申し込み、合格してようやく資格取得となります。
試験免除タイプでは、講座を卒業すれば資格合格と同じ扱いとなり、そのまま資格取得できます。

短期間で確実に合格を目指すのであれば、指定講座を利用するのが一番です。
また、複数のスパイス検定と同時に学ぶこともできる講座もあります。
一挙に色々な検定にチャレンジしたいという方に向いています。

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カレーマイスター資格の概要

世界唯一の野菜ソムリエ資格の認定機関である日本野菜ソムリエ協会が実施するスパイス検定が、カレーマイスター資格です。

インド本場のカレーに欧風カレー、私たち日本人の口に合わせて独自発展してきた昭和や家庭の雰囲気が強い和カレーなど、日本人は色々なスパイシーカレーが大好きです。

そんなカレーを愛する方々が、もっとカレーに詳しくなって、カレー文化を発展する能力を身につけてもらうために、カレーマイスターは活用されています。

カレーマイスター資格の概要について

対象はカレーを生業にしたいと夢見る方から、趣味として個人的範囲で楽しみたい方まで幅広く対応しています。
職業目的としては、スパイスの知識を高めることによって職業スキルを高め、自分の店を持つ夢を叶えたい方、調理だけでなく接客のコミュニケーション能力を向上できるなど、調理という主目的以外に役立てることができます。

プライベートの活用としても、趣味としてカレー作りを深く楽しめることはもちろん、家族や友人知人との交流材料としてもカレーが活用できます。単にカレースパイスに関する知識が得られるだけでなく、カレーの興味を高めることで人間関係を豊かにして社会に働きかけることが可能という特徴が、このカレーマイスターのユニークな一面でもあります。

資格取得は難しい検定試験に挑むスタイルではなく、楽しい参加型の体験型レッスンと、一流講師によるプロの指導が受けられる専門講座を組み合わせた講座を全4回中3回以上出席し、修了試験に合格、課題を提出することでカレーマイスターの資格が得られます。
2回以上欠席すると修了試験が受けられませんが、それさえ気をつければ楽しく学べて、更新一切不要の永久資格が得られます。
受講料は入会金を含めて4万8000円で、追試験が発生すれば8200円追加されます。

講座カリキュラムは、カレーコミュニケーション、カレーヒストリー、スパイスサイエンス、カレープロデュースの4科目があります。

カレーコミュニケーションでは、カレーの好きな理由の分析、カレー好きの自分と対面するというメンタル的内容からはじまり、その分析をもとにカレーを利用した交流スキルを身につけます。
カレーヒストリーでは本場インドカレーからどのように日本や世界各国に広まったのかという、歴史と現代のカレー事情を学びます。スパイスサイエンスは、カレーに不可欠なスパイスの調合法から効力を学び、自分好みのブレンドカレーの実習も行います。カレープロデュースでは、自分のカレーを魅力的に仕上げ、マイカレーのおもてなしを目指します。

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スパイス&ハーブ検定 1級と2級の違いは?

山崎香辛料振興財団が実施するスパイス&ハーブ検定は、難易度別に3つの検定級に分けられています。
3級が初心者向けとなっており、比較的取得も容易ですが、もっと深い知識を身につけたいとなれば、2級、1級へのステップアップが望まれます。
当然、級が高くなれば難易度も高まります。

スパイス&ハーブ検定 1級と2級の違いは?

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2級は3級より深い知識が求められ、料理や生活の中での使いこなすレベルが範囲となります。
出題範囲は3級全範囲に加えて、ハーブティーのいれ方や定番ハーブ、栽培方法、健康目的として活用する際の伝統ハーブ医学、効能、スパイス&ハーブを使った減塩効果など、特にハーブの知識や健康効果にスポットが当てられています。

1級では高度な知識と周囲にスパイスアドバイスができるレベルが求められます。
2級全般範囲に加えて、より深くスパイス&ハーブを楽しめるような手作りドレッシングやオイル、ビネガー、ハーブペーストといった手作り調味料、単品知識もマニアックな種類まで及びます。
家庭で楽しむのはもちろん、飲食業としてスパイス&ハーブを役立てるにも、1級までくれば大いに活用できます。

検定級が高くなるにつれて出題範囲は広がって難易度が増すのは当然ですが、順を追ってチャレンジしていけば、知識は身に付けやすいでしょう。
ですが、3級から2級へのステップアップに比べて、2級から1級のステップアップは難易度の差が大きく開いており、その理由は2級と1級の出題方式の違いにあります。

3級と2級は、3級が50問の試験時間50分、2級が60問の試験時間60分と、問題数と試験時間こそやや違っているものの、マークシート択一形式という簡単な出題方法は共通しています。
複数の中から正しい一つの答えを選択する方式ですから、本音的にはなんとなく理解していれば答えを選択することもできます。
一方の1級の試験概要はというと、60問のマークシート形式ですが、択一だけでなく、正確な理解が求められる複数選択完全一致問題も含まれています。

さらに、単語記述式問題も含まれ、試験時間も90分と2級の1.5倍です。
このような試験概要の違いから、3級から2級、2級から1級と、等間隔に難易度が上がっているのではなく、2級から1級にかけて大きく難易度の差が開いてしまっています。

1級合格を目指す方が2級を受ける場合は、試しに2級と1級の併願受験を受けて難易度の違いを探ってみるのも良いでしょう。
ただし、2級は受験資格に制限がありませんが、1級は2級合格者のみ受験可能という違いもあります。
よって、併願受験は可能ですが、2級が合格しない限り、1級は採点されず、2級に落ちたものの1級に合格ということはありません。

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スパイス&ハーブ検定の概要・難易度について

スパイスやハーブの需要は近年高まる一方で、その理由としては食の多用化と国際化が進み、私たちの日本でも様々な外国料理屋が出店され、足を運ぶ機会が増え、舌や鼻に新鮮なスパイスやハーブに親しみを覚えるようになりました。
また、スパイスやハーブは健康目的としても注目され、健康ブームの火が強まる一方の中では、やはりこれも興味を高める理由の一つとなっています。

親しみを増した各種スパイスやハーブですが、具体的な知識をお持ちの方は当然、多くありません。
山崎香辛料振興財団が主催するスパイス&ハーブ検定は、大手食品会社のヱスビー食品の協力を受け、一般の方でもその知識を深めてもらえるよう、私たちの暮らしに貢献する検定です。

知識が深まれば、よりスパイスとハーブの魅力に気がつくことでしょう。

スパイス&ハーブ検定の概要・難易度について

検定は2009年に開始と、比較的歴史がまだ浅いスパイス&ハーブ検定ではありますが、毎年1回の検定試験を重ねて、人気と需要を高めています。
検定級は3級から1級の3段階に分けられています。
2級は制限時間60分のマークシート形式60問、1級は制限時間90分で、マークシート形式60問に加えて単語記述テストが加わります。

合格基準は3つの検定級とも、正解率80%以上です。
受験料は3級と2級が4900円、1級が5900円で、併願受験も可能です。
受験資格は3級2級は特に制限なく、1級は2級合格者が対象となります。

3級はスパイス&ハーブの基本的知識と一般家庭での料理や日々の生活の中での取入れ方を範囲とし、試験時間50分のマークシート形式50問で行われます。
具体的な出題範囲としては、スパイスやハーブの世界における歴史や、日本における歴史といった雑学、基礎知識として定義や分類、保存法、料理では適切なタイミングや使用量、各国料理での利用法、ヘルス&ビューティーへの活用など、実用知識以外にもたくさんのスパイス&ハーブ知識が求められます。
2級になると3級範囲に加えてハーブ関係の内容が膨らみ、1級は全般的に高度な知識が求められます。

検定の難易度は合格率が非公開なので正確には分かりませんが、いずれもペーパーテストのため、各検定級の出題範囲についてしっかり学べていれば難しすぎることはありません。
ただ、スパイスやハーブの活用法だけでなく、歴史のような雑学も出題範囲にあるため、料理での使い方だけ詳しいというだけでの合格は難しいでしょう。

他の定番ビジネス検定のように、スパイス&ハーブ各検定級に合わせた参考テキストが市販されていますので、それを参考とし、よく勉強するのが一番の近道です。
受験者の声を聞くと、3級は入門ということでやや易しめ、2級も必要知識があれば難関ではありませんが、1級は5つの複数選択問題となるため難易度がぐっと高まるとのことです。

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スパイスコーディネーターの資格と仕事

飲食の世界で働きたいと希望する方はもちろん、個人でスパイスに興味を持ち、本格的に勉強してみたいという方に定番の検定資格が、スパイスコーディネーター協会が認定している各種スパイス検定です。
具体的にコーディネーターとは、スパイスコーディネーター、スパイスコーディネーターマスター、スパイスクッキングアドバイザーの3つの民間資格に分けられ、いずれも協会が独自に行う認定試験によって認定されます。

スパイスコーディネーターの資格と仕事について

3つの資格は難易度別によって分けることができます。
初心者向きの初級コースはスパイスクッキングアドバイザーです。
コーディネーターマスターが主催、または社外機関が行う教室にて講座や養成セミナーを受講して、マスターの推薦を受けて認定試験に合格することで獲得できます。
スパイス知識としては、各スパイスの調理特性の理解や実際の料理で的確できるかが求められます。

中級コースはスパイスコーディネーターで、協会が定めた養成セミナーで10単位以上受講して試験に合格して獲得でき、知識としては調理科学的にスパイスを理解し、活用法の提案ができるレベルです。

最上位の上級コースとなるのがスパイスコーディネーターマスターで、スパイスコーディネーターの有資格者でありマスターコース養成セミナーを10単位、実技セミナーを5単位以上受講、認定試験に合格して獲得できます。
レベルとしては、特化したスパイス知識と活用応用法の提案、指導が行える知識が求められます。

資格を取得するには、本部主催コースの場合、定期的に検定試験が実施されており、本部主催としては中級のスパイスコーディネーターから上が受講できます。
講座カリキュラムでは専用のスパイス百科事典やスパイス一覧表などのテキストやアイテムが用意され、養成セミナーや通信教育によって学んでいきます。
なお、テキストやアイテムは実費購入する必要があります。
適切なセミナーを経て受験資格が得られれば年2回の認定試験を受けることができ、合格すれば認定証がもらえます。

 

資格取得するには時間とお金もそれなりに必要となる検定資格ですが、その分、得られる知識は専門的であり実用本格的です。

趣味の範囲でおさめるには勿体無い資格というくらいで、興味本位でというレベルではちょっと敷居が高いと思うかもしれません。
何かスパイスについて目的を持って挑戦される方に適しています。
まずは初級や中級、そうして上級のスパイスコーディネーターマスターへとランクアップを目指すのが良いでしょう。

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独学でスパイスを勉強する方法

スパイスは元々、肉や魚を長持ちさせるなど、ヨーロッパで古くから活用されており、大海を旅してまで遠くのアジアから手に入れていた貴重品でした。
現在は入手は容易となり、活用範囲は美味しい食事には欠かせない存在となり、それだけで体を温めたり調子を整えたりと、健康目的にも活用されるようになり、スパイスの需要はどんどん高まっています。

そのような理由から、プロの料理人やシェフ以外の一般人もスパイスに興味を持って勉強してみたいと考える方が増えています。
そんな方々にお勧めのスパイス勉強法が、資格取得を目標にした勉強です。

資格を取る、という具体的な目標があればやる気が出ますし、適切な教材もあるのでどんな勉強をすれば覚えやすいのかがはっきりしています。
また、取得すれば人に自慢だってできちゃいます。

以下にいくつかのスパイス関係の資格を3つほどご紹介しますので、気になる資格を目標に勉強してみましょう。

独学でスパイスを勉強する方法について

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まずはスパイスコーディネーターを紹介します。
スパイスコーディネーター協会が認定するスパイスの代表的資格で、豊富にあるスパイスの知識を幅広く深く学びたい方に向いています。
内容は非常に濃く、各スパイスの特徴や品質に活用方法の提案から指導、またスパイスとハーブの違いの正しい理解、危険ドラッグや違法ハーブの知識といった、スパイスのプロフェッショナルになるに相応しい王道資格です。
取得すれば趣味の範囲では収まることはなく、仕事にも活用できるほどの知識が身につきます。

次は日本野菜ソムリエ協会が認定するカレーマイスターです。
カレーといえばインド、また日本人が大好きな食事ナンバーワンといっても過言ではないスパイス料理です。
また、近年は本場インドカレー屋さんも急増し、欧風カレーではなく本場スパイスカレーをお好きになり、自宅でチャレンジする方も増えています。

スパイスの中でもカレー的なスパイスに嵌っている方にカレーマイスターはお勧めです。
本場のインドカレーは地域だけでなく、家庭により味が異なるほど、無限に近いスパイスブレンドが存在します。
あなたもカレースパイスの知識を得て、オリジナルカレーを作ってみてはいかがでしょうか。

3つ目はスパイス&ハーブ検定です。
山崎香辛料振興財団が認定する検定で、名前の通りスパイスだけでなくハーブについても基礎から応用まで、さらに歴史や雑学といった奥行きのある知識を習得することができます。
また、スパイスで有名なヱスビー食品も協力している検定です。
ハーブもスパイスに負けず劣らずの魅力溢れる分野です。
スパイスとの違いが気になる方、ハーブティーなどに興味がある方は、同時に学びやすいこの検定が適しているでしょう。

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