コリアンダー、ターメリックなどとともにインド料理には欠かせない香辛料の一つ、クミンシード。強い刺激的な香りとかすかな苦味と辛味。いわゆるカレー粉の香り、といえばお分かりになるでしょうか。市販のカレールーを使うのではなく、本場のインドカレーなどを作る際には、始めに油で炒めると香りと風味が増します。
クミンシードの効能
カレーだけではなく、ガラムマサラ、チャツネを作る際にも使われ、またシチュー、スープなどの煮込み料理やソーセージなどの肉料理、チーズ、パン、クッキーなどにも幅広く使われているスパイスです。古くは古代エジプト時代から使われ始め、その後インド、西アジア、ヨーロッパでも栽培されるようになり、今では世界各地で料理のスパイスとして使われています。
このクミンシードは、ビタミンA、B2、B3、B6、C、E、ミネラルが多く含まれていますが、中でも鉄分が非常に多く、さらに抗酸化物質であるクミンアルデヒドが含まれています。そのためアンチエイジングの効果もあります。さらにその効能としては、健胃、消化促進、腸内に溜まったガスを出す、解毒などがあります。
中でも特に腸内に溜まったガスを出す作用は強く、ガスだけではなく利尿作用もあり、体内に溜まった老廃物を一掃してくれる効能が期待されます。不要なものが体から出て行けば、栄養の吸収もよくなり、デトックス効果も狙え、結果、体全体の免疫力が上がると言われています。
食用のスパイスとして有名なクミンシードですが、その強い香りゆえアロマオイル、エッセンシャルオイルとしても使われています。古くはインドのアーユルヴェータに精油として使われ、その効能としては、気持ちを活性化させ、リラックス効果があるとされています。安心感が生まれ、時には官能的な気分になることもあるようです。ただ、クミンはとても香りが強いので、単体ではなくローズマリー、コリアンダーなどハーブ系やスパイス系の香りとブレンドするといいようです。
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